【手は言葉以上に愛を語る】9
第9話
愛の結晶?光の影?
登場人物
1.主人公:黒井愛美(くろい まなみ)
2.主人公:黒井義輝(くろい よしき)
3.愛美の友人義輝の妹:黒井あかり
4.病院の先生と看護師
素敵な結婚生活
順風満帆な人生
明日は久しぶりのデート
前にね
遊園地に行きたいって
私が言ったら
「ちょっと待ってな」
って言って家を飛び出していったの。
何事かと思いきや
コンビニで
有名テーマパークのチケット
買ってきてくれてひとこと
「来週一緒の休みに行こう!」って
猪突猛進というか、なんというか
いつも私優先で義輝は考えてくれる
あかりは電話口で、
またのろけ話を聞かされていた
「愛美ーでも体調悪いって言ってなかったっけ?風邪?明日は大丈夫かな?」
「気合いで治すから大丈夫だよ!お土産かってくるね!」
お土産はだいたいクランチチョコレート
黒井家の実家では缶をコレクションしていた
「ありがとう、おやすみなさい」
体調が悪いから早く寝よう。。。
デート当日は
義輝の運転で朝早く出発した
車中いろんな話をした
将来のことについても。。。
「もし子供ができたら、俺はお母さんが世界でいちばん大好きだからって言うわ!」
「わざわざそんなこと言わないでいいよ」
「お母さんを大好きでいることが1番の教育だと思ってるんだよね」
「私は自分の子が世界で一番って言うかも」
って言ったら
「愛美にはそうであってほしい。家族のことは俺がなんとかするから」って
誰が1番とか私には比べることなんかできないかもしれないけど、よしさんは常にわたしが1番だよって言ってくれる。
もしだよ、
もしもわたしがいなくなったら、、、
いや、この質問はやめとこう
「ゲホッ、ゲホッッッ!!」
「愛美大丈夫か?」
まだ風邪!?がなおっていないらしい。多少のだるさはあるが、楽しみにしていたデート
私は夢中になっている間
具合が悪いのを忘れていた。
遊園地の中に入ると。
全ての人が笑っていた
これが魔法なのか、幸せって
作れるんだなって改めて思った
「さて、何に乗ろうか!?わくわくするなぁ!」
「じゃあ山を制覇しよう!」
2大マウンテンに乗り
宇宙を駆け巡る
ジェットコースターに乗ったあとだった
「本当暗闇だから怖いよなぁ大丈夫だった?」と声をかけられたとき
私は立っていることができなかった。
「大丈夫か!!!」
すかさず助けに来てくれるよしさん
そのときだった
「うっ、、、!!!」
私はいてもたってもいられず、
近くのトイレへかけこんだ。
「おっおい!」よしさんの声が聞こえたが
声かけする余裕がなかった
しばらくトイレから離れることができなかった
携帯にはよしさんから
「大丈夫か?」のメッセージ
私は「大丈夫、ごめんね」と返信後
戻った。
すると、ポップコーンの甘い匂いが、
とても気持ち悪く感じた。
せっかくよしさんが作ってくれた
デートの日だし笑わなきゃ。。。
そう思っていると
私の手を取り「さー山も制覇したことだし!帰るぞ〜」
「えっ?まだこんな時間だよ?」と言うと
「時間じゃないだろう?楽しい時間は元気になってからまた続くから、とっておこう。その前にまだ時間あるから病院だ、楽しい時間の為の時間にしよう」
さらに私が話そうとすると
私の口に人差し指を置いた。
「しーっ」
「???」
「次はしーっだなっ」
笑理解するのに時間がかかったが、
よしさんなりの優しさなんだ
私に気を使ってくれて
「ありがとう、、、」
すぐ、車にのり病院へ行った
こんなに体調が優れないなんて、、、
経験のないことだった。
義輝は内心かなり心配していた。
重い病気なんじゃないか、、、
走らせる車の中でも
悪いことが頭をよぎる
ずっと幸せなことばかりだった
2人を襲う、光と影
到着後すぐに
病院での診察が始まった
症状を説明する愛美。
診断後、先生は私達に向かって
「何をお葬式みたいな顔してるのかな?しっかりしなさい!お、と、う、さ、ん」
「お父さん!?」
看護師さんも笑って僕たちに話しかけてきた
「おめでたですよ」
私達は2人で目を合わせ
笑い合いながら
嬉しくて泣きました。
わたしたちはこの幸せに感謝しています
続く
【次回予告】
第10話
2人の間に授かった子供。
謎の体調不良は妊娠から?
「世界で1番好きなのは?
究極の選択」
お楽しみに