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【手は言葉以上に愛を語る】12

最終回

手は言葉以上に愛を語る


登場人物
1.主人公妻:黒井愛美(くろい まなみ)
2.主人公夫:黒井義輝(くろい よしき)
3.病院の先生と看護師
4.謎の男
5.2人の息子:黒井零和(くろい れいわ)

「ねぇ、ここはどこなの?」

謎の男「キミには、関係のないことだよ」

「あなたは、誰?」

謎の男「知らない方がいい」

……………

医者「旦那様、少し離れていてください!」

心停止してからの3分間

先生は心肺蘇生を必死にやっていた

「オギャー!オギャー!」

息子の泣き声が聞こえてくる。

赤ちゃんは
悲しくて泣いているのではない。
嬉しくて泣いているのでもない。

この世に生をうけて
「僕はここにいるよ!という想いを伝えたくて必死に叫んでいるのだ」

俺も必死に愛美の名前を呼び続けた

「眠っている愛美に届くように」

謎の男「さぁ私が案内できるのはここまでだ。あとは自分の意志でこの川を渡りなさい」

「!?これってもしかして、私死んでる!?」

ということは、あの人は死神?

こっちの世界をだんだん理解してきた私は
現実の世界の記憶を思い出せずにいた。 

ここでは死神が世界で1番好きな人に姿形を似せ、あの世にエスコートしてくれるシステムらしい

そう、この世界のよしさんに言われるがまま川を渡ることにした

医者「残念ですが、、、」

「嘘だよな、嘘だろ!」

涙が止まらなかった

「戻ってこい!諦めるな!俺たちの夢叶えてねぇぞ!」

義輝は愛美の手を強く握った

そして

強く抱きしめた

「ねぇ、よしさん?見ていないで手を貸してよ」

死神「彼の勝ちですね。私は彼の熱意に負けました。彼は運命を変えるようです」

私が手を繋いだ瞬間

謎の男は
黒ずくめの服から白い服に様変わり。

そして私にこう言いました

「キミが死ぬにはまだ早い、生きろ大切な人が待ってる!」

それは紛れもなくよしさんでした。

繋いだ手は暖かい優しさを感じました

世界が一瞬にして変わり

厚い雲で覆われていた空は

眩しい太陽の光に満ち溢れていた

運命とは決まっているものでは

ないのかもしれません

いつだって人間が勝手に描いてきた

空想。幻想。

私が感じたあなたのぬくもりは

手から 腕へ そして全身に

私に生きる活力を与えてくれました。

言葉なんかそこには必要なかった。

握りしめられ、抱きしめられ

私は希望の光をつかむことができた

生きるのも死ぬのも

生きたいと思えるか

愛してくれる人

私にとってあなた(よしさん)が

私を動かしているんだってことに気づいた

ありがとう。。。

涙と共に

自分の鼓動を感じた

看護師「先生!心臓が動き始めました!」

医者「なんだと!?奇跡としか言いようがない!こんなことがあるのか?」

義輝は泣きながら笑っていた

ファンタジーなのか、

魔法のお話なのか、

神様がいたのか。 

いや。生きたいと思う気持ちが

私たちを変えた

それだけの話だ。

「よ、、、し、、、さ、、、ん、、、?」

「愛美?よく頑張ったな、今は喋るな俺はここにいるから」

繋いだ手を離すことはなかった

夫婦とは2人で1人なんだ

お互いが励まし合い

どんな苦難も乗り越えていく

私たちが経験した奇跡的な話も

1人ではきっと生きる意味を見失っていた

そして

人に愛を伝える時は

音速より光速よりも早く

伝える方法がある

それは、触れ合うことだ。

手を握ったり抱きしめたり

優しさに包まれる中で

感じる愛情は「愛してる」の言葉より

数倍にも変えて愛を伝える

それは

私たちは2人で1人だから

運命共同体どんなときも繋がっていて

磁石のような関係

S極とN極のように

くっついた時に完成する

愛とはとても不思議なパワーです

そして私たちは家族になった。

医者「母子共に無事でした、これは奇跡です」

看護師「一時はどうなることかと思いましたね

医者「旦那様の奥様への愛情と、奥様のお子様と旦那様への愛情、そしてお子様の泣き声と。全てが混ざり合ったときに人間にはわからない不思議な力が働いたんだろうなぁ」

本当によかった。

。。。。。3年後

「零和ー公園に遊びに行こう!」

「パッパ、マッマ、抱っこ!」

公園に着くなり砂場へ遊びに行く零和

ながめていると肩車をした親子を目で追っていた

義輝「よっしゃ、手を洗ったら肩車だな!ほら乗れぃ」

よしさんは勢いよく息子を肩車した。

あれ???

この景色どこかで見たような、、、

デジャブ!?

2人の背中を見て居ても立っても居られず

よしさんの名前を呼んだ

「よしさん!よしさーん!」

私は急いで追いかけた

すると

「どうした?愛美もやってほしいの?笑」

振り向いてくれた

それだけで幸せだった

「バカじゃないの!笑笑 でも、ありがとう」

義輝「じゃ、お母さんと仲良く3人で手を繋いで帰ろうかー」

零和「やったー」

愛美「せーの、ジャーンプ!」

3人横並び、夕日に向かって帰宅した、、、

。。。。。10年後

「こらぁ零和!おまえなぁ、お母さん泣かせるなよ!」

「うるせぇくそおやじー」

「例えおまえでもこの世界で1番好きなお母さんを、泣かせる奴は許さないからなぁ!」

「知ってるわ!母ちゃんが勝手に泣いてるだけだ」

「いやね、ちょっと幸せすぎて涙が出ちゃった 笑」

「お、おうじゃ零和疑って悪かったな和解の握手しようぜ!」

「なんだよ父ちゃんウゼーなー」

いやいやながら握手を交わす2人。どんな時でも、触れ合うことを大切にする義輝

零和は明るく男気のある立派な人間に育っていった。そして零和には妹ができていた。

家族4人仲良く暮らしている

。。。。。。30年後

「おじいちゃん。お茶が入りましたよ」

「ズズズズズ」

「たまには、花でも見に行かんか?」

そうやって、

桜の季節にわたしを

連れ出した

義輝おじいちゃんは
愛美おばぁちゃんの手を取り

いくつになっても幸せに暮らしました

大切な人と手を繋いでますか?

おしまい 


次回予告
あとがき

手は言葉以上に愛を語る

を深掘りして小説家YOSHIAKIが

色んな秘蔵ネタについて

語りたいと思います

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