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【手は言葉以上に愛を語る】11

第11話

命懸けの戦い


登場人物
1.主人公妻:黒井愛美(くろい まなみ)
2.主人公夫:黒井義輝(くろい よしき)
3.病院の先生と看護師
4.謎の男

私は救急車の中にいた

なんだか夢を見ているようだった

そこは公園。

肩車をしている親子の後ろ姿だ

待って、、、待ってよ、、、

と何度呼んでも離れていく二人

私はついに2人を追うのを諦めていた。

しばらくすると

遠くから聞こえてくる声

、、、、、、

、、、し、、っか、、り、、

。。ま。。な。。。み。。。

意識が朦朧とする中、夢の中まで
よしさんの声は私を包んでくれていた。

私はまだここにいる

「先生愛美は、うちの子は助かりますか?」

「まず始めに聞いておきたい。黒井さん答えは出たんですか?」

「。。。」 

朦朧とする意識の中、

よしさんの決断が

鈍っていると感じた私は

よしさんの手を取り

そしてピースサインをした

それは私は産みますと言う決断を

先生に伝えて、私は大丈夫だから

という意味のピースサイン。

「大丈夫だちゃんとわかってるよ。先生、限界まで愛美は頑張ると言っていました。彼女の意志を尊重したいんです。だから。可能性にかけさせてください。」

先生「わかりました。最善をつくします。」

看護師「旦那様もどうぞ」

俺は絶対に立ち会うと決めていた

母子の安全のために
緊急帝王切開がとられた

少しでも安心してもらいたい
一緒に戦いたいそう思った

人が産まれる瞬間に今いる 

なんて神秘的なのだろうか?

自分が生きてきた意味や
これから生きる意味を

考えさせられる

頑張れ愛美。。。 

2人で、いや、3人で頑張ろう!

混沌とする精神状態の中

「私がしっかりしなくちゃ、母親として守ってあげなきゃ!」

その気持ちが私を突き動かしていた。

自分との戦いだった

夢の中と現実の区別がつかない

私の頭の中

1人の男性が歩いてきた。

黒ずくめのよしさんに似た風貌の男。

謎の男「もうキミは頑張った。おめでとう!聞こえないか?幸せの声が」

「おぎゃー!おぎゃー!」

「えっ、私産んだのね?じゃあこの状況は何!?」

謎の男「今は何も考えない方がいい。楽にして、目を閉じて、、、」

目を閉じると気持ちが落ち着いた。

私、お母さんになるんだー男の子だって聞いてたんだけど、名前まだ決めてなかったな

画数とか、ちゃんと見てもらわなきゃだし、
よしさんともちゃんと話さなきゃなぁ。

「そうだね。後は任せたらいい」

なんだろう、この感覚。。。
色々考えてたら眠くなってきちゃった

疲れた

少し休もうかな

謎の男「では、もう少し楽になるところへ、お連れいたしますね。」

「お願いします。。。」

義輝「愛美よく頑張ったな!元気な男の子だぞ!聞こえるか?」

看護師「先生黒井さんの心拍数が急激に下がってます」

医者「やはり、だいぶ体に負担がかかったから弱っているんだ。次の準備に取り掛かるぞ、ここで諦めるわけにはいかない」

看護師「はい!!」

とても丁寧でスムーズな対応だった。

「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ」

画面に映る波は一定の間隔で動き続けた。

「ここはどこなんですか?」

暗く冷たい部屋だった。

謎の男は時計をかなり気にしていた。

後ろ姿がよしさんにそっくりだった。

「もう少し待っていれば自由になれますからね」

「なんでそんなに優しくしてくれるんですか?」

「なんでってそれは、キミが私を好きだからだよ」 

時計の針が決められた時間になったようだ。

謎の男は時計を見るのをやめ

手を差し伸べてきた

「さぁ、僕と行きましょう」

言われるがまま私は歩き始めた

「ピッ、ピピッ、ピピッ、」

波が荒れた

義輝「愛美?おい!愛美頑張れ、愛美」

何度も名前を呼んだ

「おいっ嘘だろ?愛美?目を開けてくれよ」

「愛美ーーーーー!!!!!」

「ピーーーーー」

続く


【次回予告 】
感動の最終回!
最近誰と手を繋ぎましたか?
誰を抱きしめましたか!
幸せになりたい全ての人に。
大切なのは触れ合うこと 

「手は言葉以上に愛を語る」


お楽しみに


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